12期生 第10回

みなさん、こんにちは!今回のブログを担当する飯尾です。

就活に勤しむ今日この頃でございます。要約ESの提出の締め切り祭りが落ち着いてきました。しかし、どこにも受かる気がせず焦るばかりです。もっと行動しなければと反省するばかりでございます。

それでは早速ですが、授業の内容に入っていきたいと思います。

前座

今回は私の高校三年間という青春といっても過言ではない、呪術廻戦について紹介しました。芥見下々先生による少年ジャンプ連載の漫画で、アニメでは現在第三期まで放送され物語のクライマックスに近づいてきております。『呪術廻戦』は、人間の負の感情から生まれる「呪い」と、それを呪術で祓う呪術師たちの闘いを描いたダークファンタジーです。人間の負の感情から生まれる「呪霊」と、それを呪術で祓う「呪術師」の戦いを描くダークファンタジーです。主人公・虎杖悠仁が「呪いの王」両面宿儺をその身に宿し、呪術高専の仲間や教師・五条悟と共に世界の運命をかけた壮絶な戦いに身を投じます。 世界中でも人気の作品となっています。私は教師の五条の学生時代の物語が一番好きで、五条と夏油が最推しです。2人の関係性や物語にドキドキしてしまいます。ここでは語りきれないので、気になる方はぜひ読んで見てみてください。

3限

古田さんの発表でした。

廣野由美子著『批評理論入門 フランケンシュタイン解剖講義』Ⅱ批評理論編

3 読者反応批評

読者反応批評とは、テクストはその定義が限定的な読者による活発な関わりによって共同作業を行い意味が生産されるものとして、読者を刺激し思考を引き出すテクストを研究対象とする考えを持ちます。『フランケンシュタイン』は、前景化や手紙という特殊な形式、入れ子構造によって読者に共感や違和感などの刺激を与えるだけでなく、不完全なテクストに対してその境界を逸脱させるような反応を引き出す作品といえます。

12 文体論的批評

文体論とは、テクストにおける文学的要素に着目し、作者が語や語法をどのように用いているかを科学的に分析する方法です。作家論にもよく用いられていました。この批評で『フランケンシュタイン』を分析すると、主人公の普段の語りと感情的な語りの比較により、文の長さや表現の複雑さなどから、主人公の性質と感情的な場面の語りの違いを見ることで、その場面で内的逸脱が起こっていることがわかります。

13透明な批評

「不透明な批評」とは、テクストを客体として捉え、その形式上の仕組みをテクストの外側から分析する方法で、 「透明な批評」とは、作品世界と読者の世界との間に仕切りが存在しないかのようにテクスト中に入り込んで論じるような方法です。この方法を用いると『フランケンシュタイン』について、アーネストやフランケンシュタイン、怪物についての記述を入口とし、現実世界を踏まえてその内容を深堀りすることで、物語の中心部の解明につながると分析できます。しかし、それはどこか主観的なものになってしまう可能性があります。そのためあくまで、現実と虚構のしきりを意識して私たちは研究すべきだとも考えます。

4限

古田さんの発表でした。

ジャック・デリダ『グラマトロジーについて』

グラマトロジーとは、ロゴス中心主義、その本質である言語中心主義に対して警鐘を鳴らす、音声言語と文字言語の限定的な閉域の中におけるエクリチュールについての学のことです。例えば、驚いたときに発する第一声の「アッ」は、驚くという行為と寸分たがわずに発せられたわけではなく、驚くという現象から少なからず時間差があると捉え、それについての研究ともいえます。

ロゴス中心主義とは、表音的文字言語の形而上学です。根本的には民族中心主義と同じであり、表音文字以外の言語を手前味噌の賞賛で無視してしまいます。例えば、アルファベットなどの表音文字は論理的である一方で、支那的な言語を表音文字の一面もあるにも関わらず漢字の形にのみ注目して意味を表象する、表音文字(ヨーロッパ)とは全く異なる理解不能なものとして決めつけてしまうという考え方です。

グラマトロジーは、このような二項対立に挑戦し脱構築させることに取り組んでいます。

以上が第10回の授業内容です。

飯尾