ダジャレかよ……
そうです。ダジャレです。イカと異化をかけたダジャレです。
これを思いついたとき、「ふふっ……w」ってなりましたね。
皆さんもありません?
おもしろいアイディアを思いついたとき、「ふふっ……w」てなること……。
あ、無い?? ならいいんです…。
申し遅れました。第7回ブログ担当の関口です。
まずは軽く自己紹介をしますね。好きなことは、読書、映画鑑賞、ランニング、食べることです。映画は2日に1本のペースで観てます。映画オタクですね。好きな監督は、ポール・トーマス・アンダーソン、エドワード・ヤン、クリストファー・ノーランです。
好きな作家は、太宰治、村上春樹、ヘルマン・ヘッセです。自意識過剰な主人公が好きなんです…。
走るのも好きです。週に2回、1時間ぐらい黙々と走ってます。確実に村上春樹から影響を受けてますね。恥ずかしい限りです。最近は走りながら、バンプ、宇多田ヒカル、GReeeen、を聴いてます。”ray”、ヤバいですね。“Automatic”、キュンキュンします。”僕らの物語”、マジで最高です。
内藤先生には2年ゼミからお世話になってます。内藤ゼミ2年目になります。でも、ブログ書くのは初めてなんです…。ゼミ生さんには驚かれましたね〜。「おまえブログやったことないんかい!!」とか、「え?? 2年目だよね??」って。2年目だからって、先輩風吹かしていられないですね〜。
それでは、グダグダな前置きはこれくらいにして、サッサと本題に入りましょう。
前座
担当は上西さんです。
松本大洋さんのマンガ、『ルーブルの猫』、『サニー』、『ピンポン』をご紹介いただきました。私が興味を持ったのは『ピンポン』です。なんでも本作は、嫉妬・挫折・敗北を描いたスポーツ・マンガだとか。いいですね〜。このドロドロとした感じ。某◯ャンプ系スポーツ・マンガには見られないものですね。友情・努力・勝利、クソ喰らえ!って感じですかね。
2限
『批評理論入門』の「反復」「異化」について学習しました。
担当は井上さんです。
反復
小説ではさまざまなものが反復されます。例えば、出来事、場面、筋、人物、言葉などです。『フランケンシュタイン』でも反復が見られます。
さらに、ゼミでは、「反復」そのものがテーマとなっている作品が挙げられていました。例えば、登場人物が無限ループにハマったり、あるいは、同じことを淡々と繰り返す作品です。以下がその作品です(異化とのダジャレではない)。
・涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイト (8を横にすると∞)
・シュタインズゲート
・うる星やつら
・恋はデジャヴ
・日常系アニメ
・らき☆すた
・スローターハウス5(「そういうものだ」が作中で100回以上言及される)
・クリーピーナッツ(こちらに関しては頭韻の例として挙げられました)
結構ありますね〜。ちなみに、このとき、すごい盛り上がりました。僕はすごいワクワクしましたね。なぜかって??「押し」について語っているゼミ生さんたちが、とても輝いて見えたからです。自分の好きなものを語るときの「熱意」は、しっかりと伝わってくるものなんですね。
さらには、ドゥルーズというフランスの哲学者の『差異と反復』ついても話し合いました。ですが、正直うろ覚えで、僕には説明ができそうにありません……(笑) 申し訳ありません……。とりあえず、板書だけ載せておきます……。


異化
異化とは普段見慣れた事物から、その日常性をはぎ取り新たな光を当てること(新鮮味を与える)。そのためにある要素や属性を強調し読者の注意をひき付けるように際立たせることを前景化という。(レジュメより抜粋)
つまり、「異化」とは、私たちが普段何気なく見ているものに対して、注意を向けさせることです。注意を向けさせるためには、「前景化」という方法が用いられます。「前景化」とは、大雑把に言うと、ある対象を強調することです。この言葉はもともと舞台用語だそうで、舞台の後ろにある物を前のほうに持ってくることです。
さらにゼミのなかでは、「前景化」があるのならば、「後景化」もあるのではないかという議論になりました。つまり、「後景化」とは、本来語られるべきことをあえて作中で語らないことによって、異化効果を発生させるというものです。これはなかなかおもしろい発想ですね。毎回こういう驚きと発見があるから、ゼミはおもしろいんですよね。
4限
4限では、ヴィクトール・シクロフスキー『手法としての芸術』に取り組みました。
シクロフスキーは自説を展開するにあたって、ポテブニャーという言語学者にツッコミを入れています。
ポテブニャーは、「イメージは、移り変わる主語に対する一定不変の術語、すなわち近くの不安定な諸対象を一転に引き付ける一定不変の手段である」と述べました。要するに、目に見えるものは変わるけど、そこから生まれるイメージは不変だということです。それに対してシクロフスキーは、「それって逆じゃね?」とツッコミ入れました。つまり、目に見えるものは変わらないけど、そこから生まれるイメージは変化していくものだということです。そして、シクロフスキーは、異化効果を備えた作品こそが素晴らしいと述べていました。
続いて、「異化」の具体例について話し合いました。 まず例に出されたのが、「詩」です。
例として、萩原朔太郎の『竹』という詩が挙げられていました。この詩の中では、竹という言葉が何度も繰り返されます。これによって、「そもそも竹ってなんだっけ??」と読者に疑問を抱かせることができます。これこそ「異化」です。この詩は、私たちが普段何気なく使っている「竹」という言葉を「前景化」し、「竹」に対する私たちの認識を滞らせているのです。
「異化」のその他の例としては以下のものが挙げられました。
・言文一致体
・止まっているエスカレーター
・スポーツ
・書道
・21世紀美術館のプール
書道の例には唸りましたね…! 私たちは幾度も文字を書いているはずなのに、いざ綺麗に書こうと思ったら、途端に考え込んでしまう。これこそまさに「異化」ですね。
以上が第7回ゼミの概要になります。あと、4限の板書も載せておきますね。

イギリス土産
内藤先生からイギリスのお土産をいただきました!
なんと『フランケンシュタイン』のペーパーブックです!
しかも、6種類の『フランケンシュタイン』をいただきました! これらはすべて装丁が異なっていて、ゼミ生さんそれぞれが違うバージョンの『フランケンシュタイン』になってます。ちなみに僕のは下のものです。


装丁も然ることながら、挿絵がとにかく素晴らしいんです……!
読んでてワクワクが止まりません!しかも、スティーブン・キングの序文がついてる……! 少しずつ丁寧にじっくりと読んでいきたいと思います!
内藤先生、とても素敵なお土産をどうもありがとうございました!