春学期第4回 4年ゼミ

こんにちは、4年の横野です。

今回は『Film Analysis 映画分析入門』の第4章「アートディレクション」・第5章「語り」について分析を行いました。

今回使用したレジュメはこちら↓

 

第4回_4年ゼミレジュメ

 

今回は映画「テルマ&ルイーズ」を挙げ、各々で気になる点をチェックし議論を行いました。

 

第4章「アートディレクション」では、作品中の音響・服装・台詞(口調)が議論に上がりました。

作品中では音響がほとんど入りません。音響が入るのはテルマとルイーズが車に乗っている時のラジオから流れる音楽だけです。「何でだろう・・・」とゼミ生で議論になりましたが、映画通の前田くん曰く現代の映画作品のようにBGMがたくさん入っている作品というのは近年になってかららしく、それまでは音響に頼らず作品の画にこだわっていたとのこと。うーん、映画って奥が深いです。

また、「テルマ&ルイーズ」ではテルマとルイーズの二人が逃走を続けている間にどんどん服装が変化していきます。冒頭では小綺麗で山に行くとは思えない格好をしていたテルマが終盤には腕や足を出し、顔も埃まみれになっています。また、控えめな発言をしていたにも関わらずどんどんと汚い口調になったり、思い切った発言をしたりするようになっています。このことから、開放的になっていく女性像・自由を追い求めて行動している女性像が表現されているのではないかという結論になりました。

ちなみに、アートディレクションには色彩についての項目もあったのですが、前田くんが「これは日常生活にも見られるんだ。『水族館にデートに行くと別れる』っていうジンクスがあるでしょ?あれって、水族館は青い照明だから顔が青白く見えて楽しくなさそうに見えるからなんだよ・・・。だから俺は気をつける。」といったことを発言し、ゼミがほっこりした空気になりました(笑)4年になってよりゼミ生が仲良くなったなと感じた瞬間でした。

第5章「語り」では、映画分析入門に書かれていたウラジーミル・プロップによる物語の「機能」リストに当てはめ、これまでの冒険物語とどう異なるのか、主人公が女性に変化したことによる相違などについて話し合いました。

プロップの物語リスト上では英雄が帰路につき、誰かにより救助されるというリストがあります。しかし、「テルマ&ルイーズ」では帰路に戻ることは無く最後まで逃走を続けます。また、救助しようと手を差し伸べる人物も現れますがそれを実現するには至りません。そして二人は崖から飛び降りてしまいます。

議論中、この「帰路に戻らないこと」「飛び降りる結末」は、悲しいことではなく本当の意味での「自由」を求めた結果なのではないか?という意見が出ました。

その意見を基に、普通であればテルマとルイーズが死んでしまったという結末ではあるが、これまで夫などの男性に抑圧された存在であった二人が自分達の意思で行動し、抑圧する存在から永遠に逃れられたという意味で自由になったという結論に至りました。

やっぱり映画って奥深いですね。これまであまり深く触れてこなかったジャンルなので少し苦労しています・・・。学生生活の年なので、思い出作りとして今年度中に100本映画を見ようと心に決めました。劇場にも足を運びたいです。では、また!

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