春学期第3回 4年ゼミ

こんにちは。今回の執筆担当の室です。
前回に引き続き、『Film Analysis 映画分析入門』から「第2章・カメラワーク」「第3章・編集」を扱いました。
以下、今回のレジュメです。発表担当は前田くんでした。

第3回

前回同様、今回もテキストの課題に取り組みました。
扱ったのは、第二章の課題になっていたアルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』(1963)です。
今回の課題は、「物語の内容を、カメラワークがどのように支えているか」というものでした。
議論の結果、家庭の支配者が母親のリディアから、息子のミッチに移る中で、画面の支配者も母親から息子へと変化することがわかりました。
はじめはカメラがリディアの動きを追っていたのに対し、物語後半ではミッチの動きに合わせてカメラが移動するようになります。

前回は、事前に鑑賞せずに課題に取り組もうとしたため、分析ができずに終わってしまった点もありました。
そのため、今回は事前に鑑賞することを宿題にしました。
映画の物語をしっかり把握した状態で課題に取り組んだため、他のシーンとの比較などもできるようになるなど、議論を進めやすくなり、より理解が深まりました。

次回は、『テルマ&ルイーズ』(1993)を議論で扱うことになりました。
毎週映画を鑑賞するのが習慣になりそうです。