3年ゼミ 第13回

こんにちは夏風邪で寝込んでいた浦上です。意外と長引いてしんどかったです。でも週末にあったライブはちゃんと行きました笑外と屋内の温度差すごいですよね。私は冬が一番好きなので夏が好きな人には申し訳ないのですが早く終わってほしいです。(結構本気)

今回は3限に廣野由美子著『批評理論入門−「フランケンシュタイン」解剖講義』(中央出版)の「マルクス主義批評」と「文化批評」、4限にエドワードW・サイード著 『オリエンタリズム上』について議論しました。

まずは3限から。

「マルクス批評」
マルクス主義批評とは、文学作品を「物」として扱います。作品の意味内容を作品内で完結させず、歴史的背景の「産物」として考えます。そのため作品が書かれた当時の歴史的事情と作品の内容を関連させて読することを主なアプローチとします。個人の思想は所詮社会から生まれたものであるから、社会状況を分析すればよいといったところです。マルクス主義批評はどんな作品でも批評対象となるとあったので、少女漫画や恋愛小説、映画をマルクス主義批評で分析したらどうなるんだろうか、、、という意見が出ました。
たとえば、18歳選挙がはじまるときに書かれた少女漫画を分析するなら、学校にいるいろいろな男子から優しくされ、私が本当に好きな人は誰なの!!贅沢な悩みをしているというシーンは、どの党も演説のなかでいろいろな公約を掲げているけれど私はいったいどの政党に投票すればいいかわからない!!という悩みという風に分析するということ、、、?? 
乙女の恋心を歴史的事情から分析すると数々の登場人物に怒られそうだなと私は思いました笑
マルクス主義批評によると、歴史=闘争です。文学作品を歴史の産物であるとするのなら、作品中には闘争の要素が含まれているという点が重要です。
「文化批評」
文化研究は1960年頃から盛んになりました。生産関係から生まれた文化、(ハイカルチャー、ロウカルチャー)を闘争させ、ロウカルチャー(一般大衆向けの通俗的な文化)に権威を与えようと試みる研究です。カルチャースタディーズは価値評価による作品の位置づけではなく、文化的背景における作品の関係づけを目標としています。マルクス主義批評から生まれた研究なので、考え方はとても似ています。

4限『オリエンタリズム上』
4限は時間がなくてレジュメを読んだだけでした。次の授業でしっかり議論していきたいと思います。

あっという間に次は春学期最終回です。毎回積み残しがあるので最終回はきれいに終わりたいものです。

以上浦上祥佳でした。

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