春学期第10回ゼミ

こんにちは!
ブログ担当の横野です。
ついにゼミも第10回です!あっという間に6月も終わります。ゼミはもちろん、ワークショップの計画やサークル活動、インターンなど様々なことに追われながらも充実した日々を過ごせています!
では早速、ゼミの内容を…。
まず、4限では廣野由美子著『批評理論入門』の「脱構築批評」「精神分析批評」について議論しました。
脱構築批評とは不一致や矛盾を予め含んだものであるということを明らかにするための批評とのこと。従来の解釈を否定して別の解釈を提示するのではなく、テクストが矛盾した解釈を両立させていることを証明することが目的となっているそうです。

具体例として、昔話の『桃太郎』は鬼が悪いことをして成敗される悪の存在だけど、違う解釈をすると鬼は桃太郎一行から成敗された時に大きな怪我を負っているので同じように被害を被っているのではないか…という意見が出ました。

そして、脱構築批評の反論として「テクストには揺るがない解釈である意味の『中心』が存在する」と考える構造主義や、形式主義があらわれてきたそうです。

『フランケンシュタイン』は、当時の西洋的作品の特徴である二項対立を多く扱った作品ですが、終盤にはその境界線が曖昧になり、二項対立は消滅していきます。その意味では当時の西洋的イデオロギーを脱構築した作品と言えるのではないか、とのことでした。

そして精神分析批評ですが、これにはフロイト的解釈・ユング的解釈・神話的解釈・ラカン的解釈の4つがあります。その中でも特に議論が白熱したのはフロイト的解釈でした。

フロイトは意識から追い払われたものから成り立つ貯蔵庫=無意識と定義しました。
なので、フロイト的解釈では作品や登場人物より作者自身や作者の作品製作過程に関心が向けられることが多いそうです。
ちなみに、フロイトは幼児期の性的欲望が無意識に繋がっているとの考え方を持っており、「父に代わり母の愛を独占したい」という男児の欲望であるエディプス・コンプレックスもこれに関連しています。
疑問点として
1「フランケンシュタインと怪物がフランス革命の擬人化をした点」
2「フランケンシュタインと怪物が逆方向の道筋をたどろうとしている点」
の二点がよく分からないという意見が出ました。

1点目はボッティングが説明しており、フランケンシュタインがフランス革命の保守的立場、怪物が急進的立場をパロディ化しているとのことです。

2点目は
フランケンシュタイン=社会不適合者・自分で生物を作り出し社会作ろうとする
怪物=1人で社会に出ていこうとする
という真逆の立場であり、話が進むにつれフランケンシュタインは社会の外側から内側へ、怪物は社会の内側から外側へ進もうとしているという意味で逆方向の道筋をたどっているという結論に至りました。
次は5限です。5限ではジャック・デリダ『エクリチュールと差異』について議論しました。
そのなかで疑問点として「スキャンダルには他に例があるのか」という1点が出てきました。
なので、先にスキャンダルについて説明します。

スキャンダルとは構造主義にとって困ったもの・出てくると矛盾が生じてしまうもので、「受け入れられている自然/文化の対立をもはや容認せず、自然と文化の両方に与えられた賓辞を同時に要求するような何ものか」だそう。一例として「近親相姦の禁止」があげられています。
先ほど4限で取り扱った脱構築や次の講義で取り上げられるジェンダートラブルなどは今回のスキャンダルに含まれるそうです。

そして、先ほどの疑問点の回答として「殺人の禁止」「カニバリズム」などがあげられました。なかなか恐ろしい例があがったなあと思います(笑)

そして、5限の内容の要点として「脱構築は、形而上学の主要な諸概念の階層秩序的二項対立を解体しようとする」という点があげられました。
4.5限を通して西洋の作品の特徴である二項対立を解体するという点があげられていた辺りは、やはり西洋的作品が当時の最先端であり、研究も西洋中心であったんだなあと少しだけ感じてしまいました。

ゼミに入って、今まで西洋の小説や映画をあまり観てこなかったことを少し後悔しています。
これからゼミ活動の合間をぬってこれらの作品に触れていけたらいいなと思います。

次回もお楽しみに!

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