9期生の阪口です。
マイケル・ライアンらの『Film Analysis 映画分析入門』第2部第10章「編集」を振り返っていきましょう!
キーワードは以下の4点!
・夢 ・無意識
・同一化 ・境界
【大論点】心理学的に見た映画とは何を表しているのか
【結論】映画とは起きて見る夢である
まず夢とは何なのか。
本書では、夢とは「感情を表現したイメージの連なりである」と述べます。無意識の「影の部分」にある恐怖と欲望が、夢の中では人物や行動や語りを伴うストーリーとして出現するそうです。
では、夢と映画の類似性とは何かというと、無意識を無関係な要素の中に隠している点難度そうです。
つまり、無意識を表出させるものが夢や映画だと本書では説明します。
映画における無意識は、構造や一貫性を持った別のもので表現しています!
今回は映画『羊たちの沈黙』を用いて、ジェーミーがなぜ女性の皮を着るのかをフロイトの精神分析の考え方から考察しました。その結果、女性の服を着るよりも女性の皮を切る方が女性のパロディになるからだと結論づけました。女性は皮でさえもジェンダー化されていることに対し、社会への皮肉が込められていると予測できます。