第11回 アウトプットをしたいならインプットからはじめよう3

9期生の阪口です。

春学期の第11回の内容を振り返っていきます!!!

書籍は『映画の理論』第7章台詞、著者はジークフリート・クラカウアーさんです。

キーワードは以下の3点!

・映像>サウンド/台詞

・同期化/非同期化

・並列法/対位法

【大論点】映画で音声(台詞)を扱う際に、考えなければいけないことは何か?

【結論】考えるべきことは2つある。

    ①サウンドと映像のそれぞれの役割。

    ②サウンドと映像とが特定の瞬間に同期される方法。

・映像>サウンド/台詞

クラカウアーさんは、映像とサウンド・台詞の、適切な関係は何かという問いに対し、映像に重きを置き、サウンド・台詞の比重を軽くすることで、映像をストーリーの主軸にするとよいと論じます。映像とサウンド・台詞は、均衡をとることはできないとも述べています。

・同期化/非同期化

映画における同期化/非同期化とは?

同期化:画面上で同期しているサウンドと映像とが現実の生でも同期していること

非同期化:現実では同時に生じていないサウンドと映像が、スクリーンでは同時に起こったように処理されること

・並列法/対位法

映画における並列法/対位法とは?

並列法:言葉と映像が類似した意味を表現していること

対位法:言葉と映像が別々の意味を担うこと

ここが本論のポイント!

「同期の4つのタイプから、映像が優位な場合は同期化が適切」

タイプⅠ 同期化並列法

タイプⅡ 同期化対位法

タイプⅢ 非同期化並列法

タイプⅣ 非同期化対位法

音声優位な場合は、タイプIからタイプⅣまでの方法で特別な効果は得られない。しかし、映像が優位な場合は「画面上で同期しているサウンドと映像とが現実の生でも同期していおり、言葉と映像が別々の意味を担う」同期化対位法で特別な効果が得られる!

といった感じでした!映画のメモを全然残しておらず、今回はここまでです…!すみません。

第9回 アウトプットをしたいならインプットからはじめよう2

9期生の阪口です。

マイケル・ライアンらの『Film Analysis 映画分析入門』第2部第10章「編集」を振り返っていきましょう!

キーワードは以下の4点!

・夢 ・無意識

・同一化 ・境界

【大論点】心理学的に見た映画とは何を表しているのか

【結論】映画とは起きて見る夢である

まず夢とは何なのか。

本書では、夢とは「感情を表現したイメージの連なりである」と述べます。無意識の「影の部分」にある恐怖と欲望が、夢の中では人物や行動や語りを伴うストーリーとして出現するそうです。

では、夢と映画の類似性とは何かというと、無意識を無関係な要素の中に隠している点難度そうです。

つまり、無意識を表出させるものが夢や映画だと本書では説明します。

映画における無意識は、構造や一貫性を持った別のもので表現しています!

今回は映画『羊たちの沈黙』を用いて、ジェーミーがなぜ女性の皮を着るのかをフロイトの精神分析の考え方から考察しました。その結果、女性の服を着るよりも女性の皮を切る方が女性のパロディになるからだと結論づけました。女性は皮でさえもジェンダー化されていることに対し、社会への皮肉が込められていると予測できます。

第7回 アウトプットをしたいならインプットからはじめよう1

9期生の阪口です。

今更ですが、春学期の第7回の内容を振り返っていきます!!!

マイケル・ライアンらの『Film Analysis 映画分析入門』第1部第3章「編集」を振り返っていきましょう!

キーワードは以下の2点!

・つなげる ・組み合わせる

【大論点】編集はどのような技術であるのか

【結論】編集とは、シークエンスの選択と組み合わせの技術である。

まず、映画における編集の役割とは何か、本書ではずばり「映画の話の一貫性を作る役割である」と述べています!

編集による語りや時間経過などの効果を持たせることで可能にしているみたいですね。

では、その編集による語りとは何を表しているのかというと、「原因と結果、動機と行為」なのだそうです。つまり、因果やつながりを強調するそうです。

因果やつながりを強調する編集には、「類似」「並行」「対照」「皮肉」といった技巧があります。類似を例に考えてみると、類似のショットはアイディアやアクションにおけるメタファー的なつながりを表し、非類似のショットはテーマのコントラストに焦点を当て、個人内の葛藤の強調といった様々な機能を持つそうです。

ここが本論のポイント!

モンタージュとは:

脈略はないが、観客に連想させる断片をつなげる編集を指す。組み合わせによって様々な意味を表す可能性があるよ!

映画は『エイリアン』を見ました!

猫の役割は何かを考えていったところ、猫は人間を異なり、守るべき従順な存在として映画で表現されているのではないかと話しました〜。