3年ゼミ 第9回

 最近運転免許を取りました!浦上です。前と後ろに初心者マークを2ずつ計4つつけてのろのろ地元を運転しています。この間ちょっと険しい、細い道を夜に、しかも雨の日運転していて、ふとルームミラーで後ろを見てみたら車の大行列ができていました。そして今回は高校生の齋藤篤志さんがゼミの見学に来てくれました!!!よくぞエレベーターを乗り継いで21階まで来てくれました!!高校生はやはり若い!隣に座ったおばさん、緊張しちゃいました笑。運転も学問も常に初心忘れないようにしないとですね。

 今回は3限目に、廣野由美子著『批評理論入門』より「結末」「伝統的批評」「透明な批評」4限目にロランバルト『物語の構造分析』について議論をしました。

 「結末」について。小説の終結の仕方には閉じられた終わりと開かれた終わりがあります。
閉じられた終わり:はっきりとした解決に至る。例:ハッピーエンド、悲劇的結末、意外な結末
開かれた終わり:はっきりとした解決がなく、多様な解釈が可能な場合。例:二重の結末、多重の結末、円環をなすもの
ストーリーとプロットを以前学習しました。閉じられた終わり、開かれた終わりを理解するにはこのレベルでの理解が大切でした。たとえばある小説でA B C D Eの5つの出来事があったとします。
ストーリー:(古い)A B C D E(新しい)
プロット :E C D A B 
ちなみにプロットとは、推理小説でもわかるようにストーリーの出来事を入れ替えて物語が構成しているということです。喧嘩→死という本来の流れに対して推理小説では最初に死を持ってきて、どうして死んだのかという、原因(喧嘩)を突き止めます。
閉じられた終わりはAからEすべての出来事がそろっており、その順序は問いません。一方、開かれた終わりはAからEの何かが抜けており、その抜けている何かによって二重の解釈や多重の解釈が生まれます。
 次は「伝統的批評」について。伝統的批評を分けると道徳的批評と伝記的批評の二つがあります。道徳的批評は道徳的観点から作品を批評することです。伝記的批評は作品を主に作者の人生の反映とみるアプローチ方法です。小説『フランケンシュタイン』は道徳的観点から良くないという意見が多くあったり、良いという意見が増えたりしました。同じ作品であるにもかかわらず時代によって評価が異なるのは面白いですね。
 「透明な批評」について。不透明な批評と透明な批評が出てきます。
不透明な批評:テクストを客体とし、その形式上の仕組みをテクストの外側にたって分析する方法。
透明な批評:作品世界と読者の間に仕切りが存在しないかのように、テクストに入り込んで行う批評。
登場人物たちを実在するかのように扱い、テクストから逸脱した憶測に踏み込む事を批判する意見や芸術と現実を切り離すことは突き詰めると読者と作者を限りなく隔てることになり、かえって批評を貧しくするという意見があります。
 次は4限目ロランバルト『物語の構造分析』についてです。ここからは高校生の齋藤さんも参加しました。『物語の構造分析』で「作者の死」について考えていきました。「作者」は近代に生まれた概念であるとされています。作品は作者のものであるという考えが強く根付いていたのですが、ある作家たちは作者が作品を支配する事に疑問を持っていました。なぜなら、作者の言葉によって語られる作品において作者の言葉は作者のものですが、作者自身も様々な作品やテクストから影響受けているため作者のものではないのではないか。また自分の心に感じる唯一無二のものであってもそれを文章にする点で他人にも通じる言語ツールであるエクリチュールに依存するしかないため自己同一性はないのではないか。作者はただ書くだけの存在であり、人格は必要ないと考えることができるのではないか。という意見が出てきました。これが「作者の死」です。この「作者の死」によってテクストの読み方も変化します。作者が存在すると信じられている場合は作品の背後に「作者」あるいは社会や、歴史、心理を発見し、テクストに固定した意味を与えようとしますが、作者が消えることで、テクストを解読するのではなく解きほぐすようにテクストを読むように変化します。
といった内容で、今回も時間が足りず、すべて議論することはできませんでした。夏休みの合宿がとっても怖いです。ではまた。

今回の写真です!

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