今回の担当は増尾です。
7/11の第13回では
3限 廣野由美子著『批評理論入門-「フランケンシュタイン」解剖講義-』(中公新書)の第2部 8「マルクス主義」、9「文化批評」
4限 エドワード・W・サイード『オリエンタリズム 上』
をとりあげました。
3限の担当は増尾。
第11回ブログ きました!マルクス主義!!!さぁ!!ついに!私はマルクス主義と仲良く………………
なれませんでした!!!!!
知り合いからよっ友(すれ違いざま等に「よっ!」と声をかける程度の友だちのこと)くらいにはなれたと思うのですが……。
と、くだらないことはこれくらいにして。
やはりマルクスは難しかったです。自分の考えたことのないことということがあり、単語単位で調べることからはじまりました。
ただ、今回は『フランケンシュタイン』を絡めた形での読解となったので、前回よりも理解が進みました。
経済状況があるうえで、思念が生み出される。
ということは、作者の考えすらも社会・経済状況があってこそ。
作品には作者の考えが反映されている=社会・経済状況が反映されている ということでした。
直接は描かれていないことに注目し、矛盾を見出していくことから、解釈をしていくということが重要らしいのです。
作者であるメアリ・シェリーは資本主義者であったにも関わらず作品の中では資本主義について描かれていませんでした。ここに矛盾が!!
→新しい主義へと移行していたのでは?という解釈ができる。
マルクス主義自体について深く理解出来た自信はありませんが、文学におけるマルクス主義批評は少しだけ理解が進んだと思います。
まだまだ奥が深そうですが……まけない!!
4限の担当は大下。
オリエンタリズム。
西洋が西洋あるために、東洋に対する植民地支配を正当化するためのものであるということでした。
差別的であり、反人間的な思想ではあるのですが、オリエンタリズムがあるからこそ東洋というものも浮き彫りになったのではないかと思いました。
オリエンタリズムは異なる文化や伝統を極端に区別してしまう。本来世界は少しずつ混ざりながら共存しているものであり、完全な区別は社会に属する人間同士の出会いを制約してしまうものだと言います。
西と東で分けた時、東に位置する日本人としては複雑な思想ではあると感じました。
支配し、されてきた両方の面をもつ日本はオリエンタリズムについてどのように捉えていくべきなのだろうか……。と考えるきっかけになりました。
さてさて、次回で春学期は最後となります。
秋へ向けた有終の美を飾るべくさらに精進していきます!!
増尾