2017年3月18日(土)駿河台キャンパスにて
内藤ゼミ3・4年生による学期末論文・卒業論文の合同発表会を行いました。
発表者はPower Pointを使用しながら、
・自分がなぜこの論文を書くに至ったのか
・自分が論文のなかで最も伝えたかったことは何か
・苦労した点、達成できた点
・今後の課題や展望
などを自分の言葉で説明します。その後、お互いの論文を事前に読んできたゼミ生が、発表を聞いたうえで自由にコメントをしていきます。
話題が尽きることはなく、充実した議論の場となりました。
ゼミ生の論文テーマは多種多様であり、論文のなかでは、小説、絵画、映画、アニメ、ゲームなど、形態や年代を問わず幅広い作品が分析されています。
偶然にも、同じ小説作品をまったく違う視点――ひとつは心理学的視点から、もうひとつはミステリの構造的視点から読み解いた二つの論文があり、1つの作品に対する多様な解釈の可能性が提示された点は、とても興味深いものでした。
また、今回の発表会の傾向として、ジェンダーに関心のある論文が(特に3年生に)多く見受けられた点が挙げられます。しかし、ジェンダーへの問題意識や、対象とした作品へのアプローチ方法はそれぞれ違っていて、男性あるいは社会が作り上げた女性の理想像、作品から読み取れる男女間の力関係、ホモソーシャルと男性中心社会の関係性など、その多様性はまさにジェンダー問題の複雑さを表しているように思いました。
どの論文・発表からも、対象とした作品へのこだわりや、社会現象への気づき、分析を通して各々が生み出した深い考察を、感じ取ることができました。内藤ゼミに入り、苦悩しながらも論文を書き上げて、論集にまとめて、この発表会で披露できたという経験は、直接的ではなくとも何らかのかたちで、私達の人生の道標となってくれるのではないでしょうか。
さて、真面目に文章を書くのはここまでです!
(まだ論文を書いてるような気分になりました、ははは…)
論文発表会めちゃめちゃ楽しかったです!!
何度も何度も、根気強く温かな指導をしてくださった内藤先生をはじめ、ご見学くださった本多さん、南房総ゼミについての発表&物怖じせずに発言してくれた2年生、熱量溢れる論文を執筆&準備に協力してくれた3年生、二年間を共に駆け抜けた4年生、、、
皆さん本当にありがとうございました!!!
内藤まりこゼミ2期生 清水智美
以下、卒業する四年生からの、二言に近いひと言コメントです★
日高華英 (発表論文「物語の構造に隠された作品の魅力 ― 映画『ハリー・ポッター』シリーズは単なる魔法物語にとどまらない ―」)
発表会の内容がイロトリドリでとても楽しかったです。当日は、お菓子が溢れ、堅苦しすぎることもなく、それでもしっかり話が進むこのゼミらしいものでした。
本当に内藤ゼミに入ってよかったと思っています。内藤ゼミに関わる全ての方々に感謝します。これからも内藤ゼミが素敵なゼミでありますように!新3.4年生のみんな頑張れ〜〜(^O^)
板橋洋子(発表論文「青春小説における自己把握 ― 適切な自己イメージに至るためのトライアル ―」)
テーマの多様さが情コミ、内藤ゼミらしいなと思いました!(笑)どの論文も興味深い内容・切り口で、論集を読んでくる準備段階から楽しかったです。発表会も学年を問わず活発に議論が進み、あっという間でとても濃い10時間でした。
内藤ゼミは、自分で選んだテーマについてたくさん考えて語ることができて、それを聞いてアドバイスをくれる人たちがいる、最高の環境でした。来年、新3,4年生がどんな論文を書き上げるのか、楽しみにしています!
三宅萌木(発表論文「なぜ映画『わたしを離さないで』で描かれるルースの最期は残酷なのか」)
みんなの考え、主張を論文として読めて、発表を聞けてとても充実した発表会でした。内藤ゼミに入って人それぞれ見えている世界が違うということを改めて学びました。一緒に議論してくれたみなさん、指導してくださった先生に感謝感激です。
新3、4年生のみなさん、残りのゼミ生活楽しんでください!
清水智美(発表論文「芸術との対峙で表面化する「想像の共同体」~ 鑑賞者の国民意識を揺さぶる春画・戦争画 ~」)
今回の発表会は勿論なのですが、内藤ゼミというところは私にとって、自分が抱いていた何気ない・漠然とした違和感を受け容れてくれる、真剣に耳を傾けて議論してくれる、とても居心地の良い場所でした。もうここで話すことがないヨ!
来年度の発表会が、さらに素晴らしいものになることを願っています!